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風景の中の小説

2009年11月12日 19:21

時々車で通る道沿いに小さな雑木林が広がっています。
住宅地や畑の点在する地域にあるのですが、私はここを通る度に浮かんでくる本の一節があるのです。
浮かんでくるって言っても明確に覚えてるわけじゃないし、小説の題も思い出せないんですよ。
ただ・・・それは赤江瀑の短編でした。
主人公の女の人の一人語りで、雑木林の一画を買って家を建てるんですね。その雑木林の地主の娘さんが結婚するので、その資金に当てるためにその雑木林の一画を売りに出したという事情でした。
なので雑木林の他の区画を売る予定は無い。だからその新居は雑木林に囲まれた素敵な家になるって。新婚さんだったのか?もう覚えてないです。
その二人で幸せに暮らすはずの家で、もちろん何かの情念に取りつかれて堕ちて行くのですが・・・。それがどんな不幸だったのかも、もう覚えてません。ただ、その雑木林に囲まれた小さな家のイメージだけがフラッシュバックして来るんですね。とても不思議。

私にとって赤江瀑の話はよくそういう風に情景として蘇って来ます。

一番好きな「獣林寺妖変」崇雄の最期の場面。それは主人公の想像でしかないんですけど。
夜中の冷えた本堂の中。首から溢れ出る血を刷毛に染み込ませては天井に向かって投げる青年の姿が網膜に焼きついたように残っている。


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